このあの館の人々

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help リーダーに追加 RSS 通り過ぎていったもの、いくつか。

<<   作成日時 : 2008/06/04 17:54   >>

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<その1>
ナンダが阿佐ヶ谷に来てすぐの頃から去年まで、週に一度の店長をさせてもらっていた古本屋「元我堂」が先月末で閉店した。

(なぜか東京新聞の記事に…)

日替わり店長という表向き以上に、前の酔いどれオーナー伊藤さんのころも含めてあの店の存在自体、不思議だったんだあ。
あの旧中杉通りの焼き鳥川名を過ぎて坂を登りかけたカーブにぽつんとある、というロケーションや、
昼間見ると異様に浮いているハイテンションなシャッターのイラストや、
本があんまり売れない、っていう現実や、
元我堂、っていう名前さえ
ぜんぶひっくるめて、これ以上ないくらいの奇跡的なものだったんじゃないか、って気がする。
そういえばここに集まってきた人たちも、奇跡的な人ばかりだった。
ピークで引退した中田のように、この辺で終わってよかったと思う。シャッターのイラストががまだまだ元気なうちに。

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もう書いていない「ナンダ店長日記」はまだ残ってた。どうしようかな、これ。
でも記念にそのままにしておこうと思う。最後の方はうい坊との格闘日記になってるんだけど…。ぬほほ。




<その2>
ナンダの母校の小学校がこの3月で廃校になったので、水戸に滞在ついでに見に行って来た。
市役所に「取り壊される前に校内を見たいのですが」と電話してみたら、
案外あっさり「いいですよ。じゃあ鍵を開けましょう」と言ってくださった。
「子ども用の椅子とか机とか譲ってほしいなあ〜〜。売らないから! うちで使うだけだから!」という密かな心持ちで出向くと、
どの教室にもなーんにも無かった。くうーっ。
それにしても卒業以来だから17年振りかー。

…あれっ。

思ったほど感慨深くない。なんで?
ええー、実はこのときお腹が空いていたのであります。空腹は17年の時空を軽く超えました。
いやでも、廊下の黒ずみとか見ると、あー、これ大掃除の時に誰のエリアが一番ピカピカになるかたわしとクレンザーでムキになって競ったっけなーとか思い出しちゃった。
皆で並んで歯磨きしていた流し台で、ここで”昨日の東京ラブストーリー見た?最悪だねさとみは”とか話してたなあ、とか。
ちっさい記憶がむくむくと蘇ってきた。


それで一つの教室に、閉校式典の記念作品がいくつか保存されてた。

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ー”校庭は いつもきれいだ 花さいて”

↑素晴らしい! いい句です。


確かに花がきれいに咲いていたもんね。けどこの花たちこのまま放置されるのか…。
玄関で記念さつえい。ってちっちゃ!

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図書室。
ここは昼休みになるとダッシュで来てたなあ。インディアカやるかここにいるか。大好きだった場所。
今は中身のない本棚だけが置かれた部屋になってる。
これならこの本棚もらってもいいんじゃない? いいよね?  

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 (でも言い出せなかったー! だってお役所苦手な小心者なんだもの。。)




<その3>
東京古書会館で開かれていた”地下室の古書展”こと、「アンダーグラウンドブックカフェ」も、今回がついにファイナル。
ナンダのように、このイベントが、古本に興味を持つきっかけになったという人は、たぶん少なくないはず。
奥深く、面白い、でも敷居が高そう、だった魅惑の古本という世界を、とても身近に感じさせてくれた。
ウン十万円の貴重本や草稿、版画などは見ているだけで心をときめかせてくれたし、古書店の皆さまの尽力の賜物のような展示。
あんまり素晴らしくて毎回楽しみにしてた。(今回の「佐野繁次郎の装幀モダニズム」展、も良かったー。ゆっくり見られなかったのが残念)
落語やライブや映画にトークショーといった多彩なイベントも盛りだくさんで、購入した本を抱きしめ美味しい珈琲で一服。
ってほんと贅沢だったー。
お世話になった方や友人が出店していたりと、ここに来ればあの人に会える! という楽しみもあったし。

寂しいけど、何かこれに変わる新しいイベントをぜひやっていただきたいなー。
お願いします!


そんなわけで、わたしらは流れの中で生きているんだなあ、と気付かされるのはこんなときなのであります。




# ナンダ

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