このあの館の人々
『スマートモテリーマン講座』という本がある
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作成日時 : 2006/05/03 18:16
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好きだ。
リクルートが発行している「R25」、これに連載されている
「プチスマートモテリーマン講座」が単行本化したものだ。
何が好きかって、頭がいい人が真面目に馬鹿しているのが好きだ。
いつからだろう、いつの間にか、これを見るために毎週木曜日の朝は、
ラックの置いてある不動産やさんの角から目が離せないのだ。
どれも甲乙付けがたいが、そのうちのひとつだけ、一部を抜粋。
第50回 切り札を用意してピンポイントに賭けろ! 新幹線でモテる。
「モテリーマンは新幹線でモテる。対象はもちろん車内販売(ときどき
検札)ちゃんだ。…(中略)…(車販ちゃんの)軌道も視点もほぼ一定
なので、そこに<マイ100点>の顔をぶつけることができればいいのだ。
人間誰しも最高の顔アングルがある。“このときだけ辛うじてツマブキ”
という角度を発掘しておく。そして車販ちゃんとの出会いの一瞬に賭け
るのだ。…(中略)…“角度がない”人には<雛アクション>。車販ちゃん
が来るたびに何かを買うのである。そう、つまり最初から2人の位置関係
は“親鳥と雛”。来るたび注文するという行為は、巣に戻ってきた親鳥が
雛に餌を与える形そっくりなのだ。これを何度も繰り返すうち、確実に
車販ちゃんの母性は目覚め、育っていくことだろう」
馬鹿だ。そして、最後にはこうも書いてある。
「なお毎回アイスばっかりとか、コーヒーばっかり買うのはNG。
雛以前に「コーヒーの人」と認知されてしまう」
本当に馬鹿だ。
でも同じくらい僕は好きだ。
文の武田篤典さんの語彙とそれを扱うセンスには舌を巻く。
この本を読み通してみて、世間には自称ライターなる人が
ごまんといるいけれど、こういう人がライターだと言われれば
納得だ。
イラストもいい。
Shu-Thang Grafixさんのイラストが、この本のシュール感を
一層引き立てている。なぜR25世代なのに、出てくる人が、
ひげ面ばかりなのか。でも、それがいい。
最近、この人の絵をいろんな場所で見かけるようになった。
僕が子どもの本以外で買った数年ぶりの本だ。
@このあの館主人
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