このあの館の人々

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 故渡辺茂男「お別れの会」に出席して

<<   作成日時 : 2007/02/24 19:44   >>

トラックバック 1 / コメント 0

2月23日都内某所にて、故渡辺茂男「お別れの会」が開催された。

会の発起人は、松居直氏、猪熊葉子氏、松岡享子氏で、
総勢、約250名の関係者が出席した。
私は、僭越ながら、その会の受付を務めさせていただいた。

会場は、渡辺先生の生前の写真、国内外の著名人との書簡、
手掛けられた作品の数々などが展示され、
しんみりともし過ぎず、晴れやかともし過ぎず、落ち着いた雰囲気だった。

画像




















写真は、渡辺先生、14歳の頃。


会は、発起人の方のそれそれの挨拶、お孫さんの先生の作品の朗読、
写真のスライドショーなどが行われた。

松居さんの話は、主にIBBYでの思い出や、ISUMI会(I =石井桃子氏、
S=瀬田貞二氏、U=鈴木晋一氏、M=松居直氏、
I =いぬいとみこ氏。後にこれに渡辺氏が加わった)のこととか、
『しょうぼうじどうしゃ じぷた』の編集の話をされた。

猪熊さんは、やはり、IBBYでの思い出、共にされたお仕事のお話、
そして、渡辺先生の家の近所に引っ越された経緯などを話された。

松岡さんは、渡辺先生が慶応で図書館学科の講師をされたときの、
その1期生でもあるので、その時のおもしろおかしなエピソード、
また、渡辺先生の優しい人柄などに触れられた。

私と言えば、後半から終始泣きっぱなしだった。
隣りの大月さんと泣いたり笑ったり。

最後の親類代表での、鉄太さんの挨拶も良かった。
この会の前日に、鉄太さんのところへ、石井桃子さんから
直接電話がかかってきたそうで、そのくだりをスピーチしている
ところで感極まるシーンもあった。

会は滞り無く終わった。
私が今まで出てきた、いわゆる「形だけ」の会ではなく、
鉄太さんらしい、温かい素敵な会だった。

お土産は、静岡出身の先生にちなんで、清水の和菓子。
それと、2日前に出たばかりの『心に緑の種をまく』の文庫版だった。
この文庫版には、鉄太さんの書き下ろしの章が、1章追記されている。
これもまたいい。
鉄太さんと、父茂男氏との関係。その葛藤と理解が克明に記録されている。
そして、同封されていたお礼状に
『すばらしいとき』(ロバート・マックロスキー/作 渡辺茂男/訳 福音館書店)
の一文が抜粋されていた。素晴らしかったのでそのまま引用させていただく。

「波と空を ようく みておくんだよ。
 海の潮の香りを ようく かいでおくんだよ。
 去っていく場所のことを かんがえると、すこし さみしいね。
 でも これからいく場所のことを かんがえると、すこし うれしいだろ。
 しずかに 思いをめぐらすときだ」



最後に、私の感想を。
会が終了し、お土産を参加者全員に配った後、私は帰路についた。
私は泣きつかれたのと、一抹の寂しさで、ずーんとくる重たさを胸に抱えていた。
でも、なぜか、その重たさの中心は、明るく、かつ、軽やかなものだった。
そしてそこから、ぐんぐんとみなぎるものが溢れ、全身に走った。
そして、独り言のように出てきた言葉が、

「やっぱ、俺がやってきてることは、間違いじゃないわ…」

だった。
振り回されることが多い世の中、芯を強く持とうとしても、ついつい緩んだり、
振れたりする。でも、この会に出て、また引き締めてもらった、また活力をもらった。
自分は、「自分がいい」と思った仕事をするしかない。

そういった意味で、また渡辺先生には感謝しなければならない。
そして、鉄太さんや、この会を運営してくれた、大勢の方にも。


「くそ、やるぞ! 元気だぞう!」(by 福っつあん)だな。


@このあの館主人






設定テーマ

注目テーマ 一覧

月別リンク

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
2月24日(土)晴れ、風寒し
最近のこのあの文庫 ...続きを見る
    このあの館の人々
2007/02/24 20:24

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文